コンテンツへスキップ ナビゲーションに移動- 造林樹種に求められる要件
- 日本の代表的な造林樹種(針葉樹)
- 適地適木
- 地位
2.1. 造林樹種に求められる要件
- 造林の目的に合致すること。
- 造林の目的とは、どのような機能の発揮を期待するかということ。
- 造林の目的が木材生産であれば、生産目標に合致することが要件となる。
- 造林地の立地に適合すること。
- 造林する場所が決まっているなら、その場所に適する樹種を選択する。
- 目的樹種が決まっているなら、その樹種に適した場所を探す。
2.2. 日本の代表的な造林樹種(針葉樹)
- マツ科マツ属(Pinus)
- マツ科カラマツ属(Larix)
- マツ科モミ属(Abies)
- マツ科トウヒ属(Picea)
- ヒノキ科ヒノキ属(Chamaecyparis)
- ヒノキ科スギ属(Cryptomeria)
2.3. 適地適木
- 森林経営において、土地に適した樹種を選択することはとても重要である。
- その立地(主に土壌)に最も適した樹種を選んで植栽することを適地適木という。
- 例えば、尾根部はアカマツ、斜面上部はヒノキ、斜面下部から谷部はスギというように、地形に沿って樹種を植え分けること。
- 適地適木を理解するためには、生理的適地と生態的適地の違いやそれらの関係を理解する必要がある。
- その樹種が天然分する場所が、その樹種にとっての本当の適地であるとは限らない。
- 生理的適地(生理的最適域):他樹種との競争がなければ最もよい成長をする場所
- 生態的適地(生態的最適域):他樹種との競争の結果としてそこに生育できる場所
2.4. 地位
- 人工林施業における重要な概念の一つに、地位がある。
- 地位:樹種ごとにみた、土地の材積生産力を示す概念。具体的に地位を表す方法に、地位級と地位指数がある。
- 地位級:地位を等級(ふつうは3~5等級)で表したもの。平均樹高によって、樹種ごと・地方ごとに基準値が求められており、地位級別樹高成長曲線から読み取ることができる。
- 地位指数:基準林齢(カラマツは35年、その他の樹種は40年)における平均樹高の値で示す。
- 各造林樹種の適地を指標する植物(指標植物)がある。