仁鮒水沢のスギ天然生林(秋田県)
秋田スギの代表的な群落の一つ、仁鮒水沢スギ植物群落保護林です。
広義では天然林、狭義でいうと天然生林。数百年前に、伐採されて天然更新したスギ林です。
林冠木は、ほぼスギ。亜高木層・低木層には、落葉広葉樹。
亜高木層や低木層には、トチノキが目立ちます。この立地がトチノキに合っていることがわかります。秋田県内で他にもスギ天然林を見学しましたが、どこでもトチノキが目につきました。
人と比べると、スギの太さがわかります(下の写真にも、左下に人が写っています)。
ただ、太いとはいえ、下から見上げた樹冠はさほど大きくはありません(樹冠を間近で見ればけっこうな大きさがあると思いますが)。本数密度が高く、枝も枯れ上がっています。
ついつい、途中で間伐を積極的にしていたら、どんな太さになっていただろうと思ってしまいます。そんな無粋な話は置いておいて、これが秋田の天スギの天スギたる所以なんでしょう。
この写真は、森林施業研究会の合宿で訪れたときのものです。そのときの記録と参加者の感想もご覧ください。