後生枝

下の写真のように、幹や枝に発生するシュートを後生枝といいます。

コナラの後生枝

とうの昔に枝が枯れ上がった幹に発生した、当年生の後生枝。
閉鎖林冠下であれば、光不足のため、1~2年で枯れてしまうことが多い。十分な光があれば、枝へと発達する。
低い位置で生きた葉を確認できるので、樹種を同定する際には、とてもありがたい。

シュートは、芽が開いたものです。したがって、後生枝の元は芽です。

後生枝の元となる芽は、ほとんどが定芽です。開芽せずに休眠芽となった芽が、樹皮の表面あるいは樹皮に埋もれて存在し続け、あるときそれが開芽してシュートになった、それが後生枝の正体です。

実は、切り株から発生する萌芽も、その正体は後生枝と同じで、潜伏芽からのシュートです。

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