ウダイカンバ
Betula maximowicziana
カバノキ科 カバノキ属
北海道~中部地方:冷温帯
開放地に生育する稚樹
ウダイカンバは耐陰性が低いので、このような開放地でなければ育たない。
(岐阜県郡上市:2020年6月16日)
作業道脇の実生
新設された作業道の路面や法などの新鮮な裸地は、ウダイカンバの発芽に適した場所。
(岐阜県下呂市:2018年8月20日)
ギャップ下に発芽した実生
ヒノキ人工林を帯状に伐採してできたギャップ下に発芽したウダイカンバ。
ヒノキ人工林ということで下層植生と腐植層が乏しかったことと、明るくなったことで発芽できたと思われる。この後、成長できるかは不明。
(岐阜県下呂市:2019年7月26日)
作業道上の実生
ミズメの実生(3本の固まりの中の濡れて光っている個体と右に離れた位置にある個体)も写っている。
(岐阜県下呂市:2019年7月5日)
ウダイカンバの樹皮
いかにもカンバといった樹皮。
ミズメより白っぽい。
(岐阜県下呂市萩原町:2002年9月26日)
ウダイカンバの樹皮(大径木)
(岐阜県飛騨市:2021年4月16日)
ウダイカンバの樹皮(中径木)
(岐阜県飛騨市:2021年4月16日)
ウダイカンバの樹形
手前の2本と中央やや奥の1本がウダイカンバ。
幹は通直性が高いので、広葉樹の中では木材利用しやすい樹種の一つ。
この3本はどれも、枝下高がやや高いので長尺材を収穫するにはよいが、その分、幹直径はさほど太くない。
(岐阜県飛騨市:2020年9月8日)
ウダイカンバの樹形
優勢木は、太い下枝をもっている。
ごしょごしょっとした固まりは、ヤドリギ。
(岐阜県飛騨市:2021年4月16日)
ウダイカンバが優占する林分
ウダイカンバ林は、大規模な撹乱を受けた場所に成立しやすい。この林分は、(確か)山火事跡地。
ウダイカンバは極陽性なので、樹冠が常に上層にある状態でなければ育たない。
(北海道富良野市:2008年7月19日)
ブナ林内のウダイカンバ
ブナ林内では、ウダイカンバが小集団をつくることはあるが、ブナのように群生はしない。
(岐阜県飛騨市:2021年4月16日)
若い二次林の中のウダイカンバ
(岐阜県飛騨市:2019年11月20日)
若齢林のウダイカンバ
皆伐跡地の若い林分のウダイカンバ。
初期成長速度が大きいので、周囲の樹木より樹高が高い。逆にいうと、このように樹冠が突出した状態でなければ、ウダイカンバはまともに生育できない。
(岐阜県高山市)
原木市場のウダイカンバ
左から二番目がウダイカンバ。
小口に書かれた数字の意味は、末口径70cm、材長280cm。
(岐阜県各務原市:2012年10月5日)
製材されたウダイカンバ
(岐阜県各務原市:2012年10月5日)
ウダイカンバの材(縦断面)
(提供:久津輪雅さん)
ウダイカンバの材(横断面)
(提供:久津輪雅さん)