【用語】造林と育林

このWebサイトのテーマでもある「森づくり」のことを専門的には、造林育林といいます。森林施業と、いうこともあります。これらは、何か違うのでしょうか。

もっともわかりやすいのが育林で、そのまま「森林を育てること」を意味します。作業では、下刈り・除伐・つる切り・間伐・枝打ち・雪起こしが相当します。

造林には、狭い意味と広い意味があります。狭義の造林は、森林の更新段階を対象とします。植樹造林であれば、地拵えと植栽が相当します。広義で用いるときは、狭義の造林と育林を足し合わせた概念となります。

実際には、造林と育林の厳密な使い分けは、あまりされていません。ちなみに英語では、造林(広義・狭義とも)も育林も、silviculture です。

森林施業は、森づくりだけではなく、林木の収穫(伐採・集材・運材など)や道づくりも含まれる広い概念です。実際には、造林と育林の部分を森林施業ということが多いと思います。

※ このサイトでは、基本的に森づくりという表現を用います。造林とか育林という言葉が出てきたら、何かしらのこだわりがあって、そう表現したのだと思います。あるいは、単なる筆の勢いかもしれません。あしからず、ご了承ください。